トイレ水給水システム

いくら降雨量が多いと言ってもトイレの水は毎日使用しますので、とりわけ
降雨が少ない冬場は雨水タンクが巨大でないかぎり早く空になります。
 
トイレタンクは8から10リットルの容量です。二人暮らしで一日10回用を足す
として約100リットルが必要です。200リットルだと約二日でタンクが空になる
計算です。そこで風呂の残り湯を利用したハイブリッドシステムを構築します。
これもネット諸兄が情報を提供してくれていまして、いいとこ取りしました。
もちろん雨が降りタンクが満水状態になれば残湯取水は休止です。
 
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           残湯・雨水貯水タンク(完成状態)
 
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               残湯導管(奥)と排水管(手前)
 
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同上の内部(残湯給水中)
 
上の写真の白い線は水中モータの動力線、蛇腹ホースは水中モータに繋がる
排水管でトイレタンクへ行きます。奥の黒い管はタンク水のオーバーフロー用。
 
残湯はおおよそ100から150リットルくらいです。この取水には市販のバスポンプで11リットル/分のものを、一方、残湯・雨水タンク内にある(トイレタンクへ給水する)ポンプは8リットル/分を使用しました。
 
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トイレタンク改造完
 
 給水の蛇腹ホースがタンク側面に導かれてますが陶器製のタンクに孔を開け
たわけではありません。予備として樹脂製キャップで塞がれていました。これも
ネットで知りました。この孔がなければこのシステムはスマートに作れませんでした。TOTOさんに感謝です。タンク上部に手洗いの付いたものはそこに導水すれば済みます。左側壁には窓枠に置かれているバスポンプ電源部へ行く電源線が 追加されてます。
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排水レバー、検出スイッチと増設給水管
 
排水レバーの右回転で黄色ボスが右のマイクロスイッチを押しバスポンプ電源を
「入」にします。同時に約1分のタイマーが動作し自動的に電源が切れます。
排水レバー上の黄色ボスとマイクロスイッチはエポキシ接着剤で固定しました。
 ダイソーの100円接着剤はすぐれものです。排水モードは、「大」、「小」の使い
分けなくすべて「大」です。 使用する水は残湯か雨水ですのでいつも思いっきり
使えます。
 
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窓枠上のバスポンプ電源部
 
 蛇腹ホース側面の白い線はマイクロスイッチからのもので電源部内の電源制御の
 タイマー回路につながってます。電源部右側に少し見えてますが窓に追加工した
 板状の発泡スチロールの貫通口から蛇腹ホース、ポンプ電源線が外部に導かれて
 ます。
 
 以下の回路図はバスポンプ電源部を改造した概念図です。「×」印の箇所は、
元々左の電源と右のポンプモータMが接続されていた状態。これを切断して
トランジスタQ1、Q2などを追加しマイクロコンピュータもしくはタイマーIC
で制御する回路をこの間に追加しました。SW1はトイレタンク横に付けた検出スイッチです。追加電子回路の規模はバスポンプ電源部内の隙間に収める事ができ
るくらい小さなものです。 
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トイレ配管部
 
システムが何らかの故障で使えない時は、元の状態にすぐ戻せるようにタンク
への水道水バルブの開閉を手動で可能にしました。元々はマイナスドライバーで開閉するようになってました。もちろん本システム稼働中は閉じてあります。
 
システムコストは、
         モータ 二個    約3500円。
         電源タイマー回路  在庫部品で処理
         蛇腹ホース     在庫のもの使用(1700円位)
         貯水タンク     7500円。
         樋の改造部分など  1500円程度。
 
約15000円程度でできます。
 
残湯のバスポンプ部は紹介してませんが洗濯機の水に使用した経験のある方
ならおわかりだと思います。貯水タンクまでの距離があればそれなりに配管
  工事する必要があります。今回は既設の未使用の配管を利用しました。湯船
  から貯水タンクまで15メートルほどありますが吸い上げ高さが1メートル程
  なのでバスポンプは問題なく動作してます。
 
(以下は、追加修正記事 2014.12.12)
 上記の配管説明では、洗浄部へ洗浄水が流れない構造になっており、「洗浄毎
に手動でバルブを開けなくてはいけない」という不都合があった。
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             不都合改善後の配管
 
タンク水だけを制御するバルブを追加して、本システムが動作しなくたった場合に
のバルブを開けて本来の動作をさせるようにした。追加費用約1400円。水道部品は意外と高価。
 
 
end.