湾内をカヤック航海した時に養殖鮪(ブランド名「伊勢鮪」)の生簀の
そばを通過したことがあり、巨大だなぁと感心したものでした。今朝方
桟橋を散歩していたら接岸されている生簀を発見しました。間近に上から眺めることはめったにないのでさっそく朝撮りしてきました。
広角レンズでないと間近からは全景が撮れません。
枠組みは樹脂のようですが、どんな会社が作ってるのかな?
鮪養殖は初期投資が結構かかることがこの生簀だけでも理解できます。
以下は普通のレンズ画像(二枚に分けないと対象物全体が写らない)
歩数で計測して、直径約30数メートルでした。これに使う網は結構な
大きさになりますね。
それで生簀を構成する樹脂のエレメント(部品)はと言うと、
このエレメントが約80個繋がって円形の生簀を構成しています。
上記エレメントを上下で接続しているパイプ2種類
チャリと比べれば長さが想像できますね。
手前にある鎖などは結合用かな?
組み立て作業している現場を見たいものです。
店を出して繁盛しているようですが伊勢鮪は「蓄養」と言って天然マグ
ロの幼魚である「ヨコワ」を獲ってきて育てるようです。地元の旅館な
どでは伊勢マグロを食することができます。近年、鯛、ハマチなどの
養殖魚含めて餌の改良が進み天然物と味に差が無くなりつつあるようで
す。
以下は実際にあった話:
台風による影響でこの生簀からマグロが湾内に逃げ出して大騒動。
養殖マグロは自分で捕食することができないので餌を求めて桟橋近く
に浮遊してきたそうです。生簀の外に出たマグロは漂流物と同じです
から養殖業者はどうすることもできず泣き寝入り。地元では小舟を漕ぎだしてマグロを捕獲する兵(つわもの)もでてきて売り払って小遣いを稼
いだのもいたとかいないとか。 売り払うまではいかなくても獲ってき
て身内に配る人もいて、ご相伴に与る人もいたことは間違いないようで
す。でも数日後には餓死したマグロが海に何匹も浮いていたそうです。
end.