乾電池をとことん使う方法 追加版

続編ではPanasonic製の焦電センサNaPiOnを利用して、人の気配を検知し
LEDを点灯する方法を提案しました。この場合点灯時間は抵抗とコンデンサ
により決定されます。(下の回路図のR1とC1)
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秋月電子に以下の写真の焦電センサモジュールなるものが発売されており
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これを利用する方法もあります。この場合点灯時間(検知出力保持時間)は
最大60分まで可能となっておりかなりの自由度があります。

◆主な仕様
 ・ 品番: SB412A
・電源電圧:3.3V~12V
・待機電流:12μA(typ.)
・最大検知距離:3~5m(気温等の環境条件によります)
・検知角度:100度
・検知出力保持時間:約5秒~60分
・出力:検知時H(3V)レベル
・モジュールの基板サイズ:18×10mm


NaPiOnは電源電圧が3.0Vまで動作可能ですので、とことん電池を使う
という点からは0.3Vだけ損する勘定となりますが待機電流が約十分の一
と小さいのでどちらがいいかは悩むところです。


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センサモジュールからコネクタX1の2ピンへ検出時3.0V(Vcc)のパルス
が出ます。パルス幅Tcはモジュールにある可変抵抗で調整できます。出荷状
態で約3秒位でした。このパルスによりトランジスタQ1がオンとなりLED1
がTc秒間点灯します。消え方は前回がじわりと消えますが今回はデジタル
的にすぱっと消えます。


前回の回路図からコンデンサC1とNaPiOnが削除された回路図です。
コンパクトの点では、前回のほうがすぐれてます。
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前回の基板(焦電センサが基板に直付されている)

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今回の基板(正面から)

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側面から(焦電センサモジュールが立ってしまう)

上記のものは実験的に作ったものですから同一基板上に存在する必要なく
焦電モジュールもしくはLEDをリード線で伸ばして利用場所に合わせて
設置すればいいので気にすることではありませんね。

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全体(使用済み単三乾電池3個使用)


尚、今回使用した白色LEDは前回使用の日亜化学の雷神シリーズでなく、

OptoSupply社の「OSAWFL22C1」と言う白色LED

順電流は同じで50mAですが指向角が150度でなく120度のもの。
但し、価格は前者の半値です。秋葉の千石電商で¥100。
明るさは見た目にはほとんど差がありません。演色性が若干異なる程度。
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今回の用途はドアを開けた時、3~5秒程度足元を照らすためのものです。

秋月電子ではNaPiOn類似のものでPaPIRsという焦電センサが発売されてま
す。今回紹介したモジュールも売ってますが価格はほぼ同じですので設置場所と待機電流を考慮して選択するのが賢明です。


end.