高速バスターミナル・八重洲口

新宿駅付近に大規模な高速バスターミナルができて話題になりました。
最近は高速道路が整備されて夜行を含め長距離バス旅行が当たり前の時代に。いつも利用している八重洲南口のバスターミナルですが、少し時間があったのでエレベーターで二階へ上がって見ました。
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 この時間帯、朝7時15分前後で階下のほうでは通勤の人達が
ぼちぼち増えてくる頃ですが二階は閑散としてます。写真後方のビル
に行く通路なので利用者は少ないようです。一階のバス乗り場は七時
前からそれなりに混雑してますがこの通りの状態です。東京駅の穴場
的存在です。
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一階のバスターミナルの乗車案内です。外国人観光客が多くなったこと
もあり英語はもちろんのこと韓国語、中国語での標記が見られます。
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 これはハングル文字(韓国語)、と中国語の簡体字標記です。

ハングルの解説は省略して、簡体字について説明します。簡体字とは
繁体字に対応する言葉ですがもともと漢字にはこのような分類はあり
ませんでした。中国共産党政権になってから従来の漢字は覚えるのに
困難だと言うことから考案されたのが簡体字です。日本もそうですが
戦後、当用漢字なるものが考案されたのと似ています。戦後世代は
小学校から使用している漢字は昔からのものと思いがちですがそうで
はないのです。ある程度簡素化されてますがなるべく原型に近い形を
維持しようとした形跡があります。が、簡体字はそんなことはおかま
いなしに省略されてます。もちろん元来簡単な文字はそのまま使用し
ているのは双方とも同じですが。
 写真の成田空港方面では、「机场」は空港のことですが、「机」は、
実は「機」のことなのです。字の右側「幾」が複雑だということで机を
充てたのです。発音が同じだからということもあるのでしょう。
このように簡体字は漢字の持つ表意文字という特徴を取り去ってしまっているのがほとんどです。
同じ案内ですが・・・
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この案内は繁体字で本来の漢字です。これは台湾、香港観光客用です。
どちらかと言うとこちらのほうが日本人にはなじみ易いのです。原型
の漢字を現在使用しているのは台湾と香港だけになりました。
韓国も約20年前までは使用してましたが今はハングル文字しか使わなくなりました。

 駅を意味する「站」は両者とも原型です。現在日本ではほとんど日常
使用されてません。戦争小説で「兵站が伸びる」とかの表現で見かける
程度です。(「駅」も日本では簡略された文字。)

スカイツリーを「天空樹」としたのは言い得て妙の表現ですね。

少し長い解説でここまで読んで頂いて感謝です。お礼に、と言っては
何ですが・・・。
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足柄SAで見かけたガンダムもどきの巨大ロボット


end.