鰹のアラ煮

 幼少の頃、地元は夏になると鰹節作りが盛んでした。お昼のおかずにどの家とも
「鰹のアラ煮」を食べてました。鰹節を作る工程で出る不要な部位(カマ,骨,頭部
,尻尾など)を塩ゆでにしたものです。今ではブリとか鯛のアラはスーパーで買うと
値が付いてますが地元では無料でした。今回魚屋さんから片身の鰹を買ったときに
頂きましたので(一匹ではアラは少ない)さっそく塩ゆでしました。

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格別美味しいというほどのものではありませんが地物と言ってもいい食材です。
中でも美味しいのは、カマ、中落ち肉の付いた骨とハラミです。これは鮪でも
同じだと思います。

鮪のカマで思い出すのは築地場外市場近くにあった一杯飲み屋のT。ここで初めて
鮪のカマを食しました。味はカツオと大差ないですが大きさに圧倒されました。
ここで食べた鮪の中落ちも良質のものでしかも安くて美味しかった。
頬肉は食感としては牛肉に近く美味でした。

ついでに・・・。前出の一杯飲み屋さんで冬に鍋料理を食べた時のことです。
店に入って、「今日は何がお勧めですか?」と尋ねたら「アラ鍋!」。
この時、アラは何のアラかと思いつつ仲間と席に付いて初めて知りました。
アラは魚の名前でした。スズキ科の魚だそうで九州産とのこと。旨かった!

end.