湯治の宿 双葉荘 (大分県・別府市)

日本家屋の冬の寒さを避けるための場所探しをしていたらNHKのお昼の番組で空き家を利用した湯治型宿泊施設をビジネスとして立ち上げた女性が紹介されていた。これは比較的若者向けだったのでパス。場所は別府だった。同じ別府でも鉄輪(かんなわ)温泉の宿の紹介ページからいいと思ったのが双葉荘。2月1日から4泊5日で行ってみた。

   正面が双葉荘。裏側にも建屋あり。すぐ前に別府駅行の路線バス停あって便利。

部屋から見たバス停



地獄原(じごくばる)という停留所で赤い矢印位置が双葉荘 

 修学旅行や観光旅行で有名な地獄めぐりコースが坂上にある。

坂の入り口に双葉荘がある

部屋の内部に用意された自炊用の道具

いかにも使い込まれたもので宿の歴史を感じさせる。今回は短期滞在だったのでご飯を地獄窯で炊けなかったのは残念。

全体は古い建屋だが畳が綺麗だった

薬師如来が祀ってある浴場 大人二人がゆったりはいれる 誰でも貸し切りで利用できる。

結構熱かった。これとは別に大きな男女別の風呂場もある。

自炊用の地獄窯 100度以上の蒸気が出ているので注意がいる。

野菜類は数分で茹で上がる

そのまま食しても美味しい。

半茹で卵はこの通り 美味かった

芋は半時間くらいかかる

自家源泉 これを取り巻くように貸し間が配置されている

常時このように湧き出ている

地獄窯の熱を利用した飲用のお湯釜もある。

夜景



宿の形態は「貸し間」で接客サービスなし。食事はDIY。食材を近くのスーパーマーケットで調達し地獄窯や調理場で行う。共用の大型冷蔵庫、食器類、調味料、ガスコンロ、トースターなど完備されており長期滞在するのに十分な環境が整っている。なぜか電子レンジがなかった。室内はエアコンでない暖房機があり(多分温泉の熱を利用)やさしい熱風が送風機から出ていた。洗濯機は100円で洗剤付きで利用できるし乾燥用の専用部屋がある。長期滞在するなら部屋着orパジャマは要る。地獄めぐりした昼間の外気温は寒かったが温泉地なのか朝の冷え込みはなかった。館内暖房はないが風呂場に行く時は半袖Tシャツ一枚でも寒くない程度。これも源泉のおかげだろう。ネット予約は不可。電話のみ。女将さん一人で切り盛りしているようだ。ゆっくりと時を過ごすにはいいところ。

ここを訪れる有名人も多くサイン色紙多数あり、昨年末にはNHKが取材に来ていたようだ。温泉は朝五時から夜十時までいつでも利用可能。

 

「鉄輪で 地獄三昧 冬の旅」

「源泉で まったり湯あみ 京女」

「湯煙の 中でほうばる 蒸し卵」