南伊勢町は海側と山側に集落が点在する地域です。山側の方の知人
宅から干し柿用の柿をたくさん頂きました。今年は豊作年だそうです。
以下は軒下の干している写真ですが、ここに至るまでは
1. 柿の皮剥き作業⇒これが結構手間暇かかります。
2. 上の写真のように紐に括りつける作業
3. 軒下に干す作業
で一旦終わりかと思いきや、表面が乾いたら手で中身を
ほぐす作業があります。これは実の中にある繊維をほぐし
て種を取り易くするためです。一個一個手で揉みほぐして
扁平状にしていきます。市販されている干し柿が扁平なの
はこの作業によるものだと思われます。
約4日くらいでできあがります。昨日のカマスの干物同様
晴天の続く秋の日を選んで干します。
大量に干し柿を作る農家では専用の皮剥き機械を導入してい
るのをテレビで見たことがありますがその昔はすべて手作業
だったのでしょうね。
それと貰った柿には紐で吊るすことができるように枝が少し付
いていました。串刺しにする場合は不要ですが紐で吊るす時は
少し残っている枝が大きな役目を担ってます。
収穫から以上のような手順で店頭に並ぶまでは結構手間暇が
かかることがわかります。いい値段で売られている理由がよ
く解りました。
地元では干し柿は、大根なますに刻んで入れて食します。
小さい頃、お正月には干し柿,人参の入った紅白の大根なます
は私の好物でした。
end.