初秋の味覚

 地元では多くの人が大好きな魚に、うるめ(ウルメ鰯)があります。今まで生の
魚はあまり好きではありませんでした。食べ方は地元ならではです。頭部を取り
除いた後、手で腹開きし骨と背びれを取ります。酢味噌 or 酢,砂糖,摩り下ろした生姜を入れたタレに浸けて食します。当然生です。都会ではまず食べれないもの
です。一流の料理店でもそうだと思います。理由は足が早いからです。
いまどき、¥100で一人前が手に入ります。
 
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生姜を乗せたウルメとタレ
 
処理したものをいただきました。小さいので私の手には負えません。全長8センチ
前後です。頭の部分を取ってしまえば5センチくらい。
 
タレは私独自のものです。酢、砂糖、摩り下ろし生姜は入れますが、それに水
で晒した玉ねぎをみじん切りしたのと、亜麻仁油を適量いれます。なければオリ
ーブ油でもかまいません。こうするとより生臭さが無くなります。俗に言う、
カルパッチョ。身自体が小さいので食べやすいです。いい歳になってから地元の
人並みに食べれるようになりました。
 
 もう一品。夏の夜釣りには小さくて南蛮漬けの材料にしかならなかったものです
が調理可能にまで大きくなりました。これは私の得意料理です。
 
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                小鯵の鮨
 
小さい頃、家庭料理で親父が握ってくれました。刺身を含めた生の魚は好きでは
なかったのですが鯵の鮨だけはよく食べました。一晩置いたものがより美味いで
す。 実際に調理するようになったのは四十を過ぎてからです。しかもテレビの
道場さんの料理番組で知りました。地元の人は三枚に下ろすと同時に皮を剥ぎま
すが、これは技が要りますので薄塩をして一晩寝かします。朝になると皮がたや
すく剥ぐことができるようになってます。このあとに酢で〆ます。半日寝かして
から握ります。都合二日がかりの料理です。 この寿司は酢で〆てますので醤油
なしで食べれます。
 
食べきれないウルメも鮨にしました。
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鮨屋で食べる鰯は、ウルメでなくマイワシかも。大きいですね。ウルメ鰯
は小さくて私の好きなコハダの鮨に似てます。
 
end.